CONCEPT

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「灯螂舎」の由来

店名の由来は「トウロウ=蟷螂」、つまりカマキリです。
店主の一番好きな昆虫の名前を店名に入れたかったから、という非常にシンプルな理由で決定しました。

蟷螂の「蟷」の文字を“ともしび”の「灯」に置き換えたのは、夜に灯る明かりの下へ種々の昆虫が集うように、全国から昆虫好きが集まる場所になれたら、という思いからです。

“見た目”の先入観にとらわれない昆虫食

灯螂舎は、昆虫食に興味を抱き始めた皆さんの「はじめの一歩を踏み出すお手伝い」をしたいと思っております。

【注】当店は昆虫が苦手・昆虫食品を口にすることに抵抗があるという人に昆虫食を“強要”することは一切ありません。昆虫食品の強引な普及や推進を目指すのではなく、あくまでも“昆虫食品に興味のある方”に向け、嗜好品としてお楽しみいただくことを目的としております。

昔から虫食文化が盛んだった一部地域(長野県のイナゴやざざ虫・岐阜県のヘボなど)を除き、日本ではまだまだ“食材”として認識されていない昆虫
メディアの影響からか“ゲテモノ”のイメージがすっかり定着してしまっていますが、実は魅力的な味驚くような香りを持つ種もたくさん存在していること、皆さんはご存知でしょうか。

他の一般的な食材と同じように、鮮度や種類・産地・生育段階から調理方法に至るまで、その昆虫の「おいしさ」を形成する要素は多岐にわたります。
ほんの1,2種類の昆虫食(特に揚げた昆虫の輸入スナックなど酸化した昆虫を使用した食品)を試しただけで、「やっぱり虫は美味しくない、苦手だ」と感じて敬遠してしまうのは非常にもったいないことだと私たち昆虫食愛好家は常々思っています。
表面的に触れるだけでは気付きにくい、まだまだ知られていない昆虫の本当の魅力をもっと気軽に試していただける場所を作りたいという思いから、灯螂舎は始まりました。

ただ、昆虫はその“見た目”が障害となって本来の食味の良さを100%伝えきれないケースも少なくありません。そこで、なるべくフラットな気持ちでその個性を味わっていただけるよう、(必要以上に)虫の原形を見せないことをポリシーとしました。
粉末やペースト状の原料をメインに、昆虫を“スパイスの一種”として取り入れた焼菓子「蟲菓」。昆虫の持つ「外見上の特徴(脚や触角など)」からくる抵抗感や先入観にとらわれず、実際に口にしてみて初めて分かる美味しさ種類ごとにまったく異なる味わいをお楽しみいただければ幸いです。

※灯螂舎はあえて“昆虫食専門店”とは謳っておりません。原料として食用昆虫を使用していますが、あくまで「食材の選択肢の一つとして、昆虫“も”使用しているお店」と捉えていただければ幸いです。(昆虫不使用の焼菓子もございます。昆虫入り焼菓子には抵抗があるという方は、ご遠慮なく昆虫不使用商品をお求めください。)

昆虫は甲殻類と近縁の生き物です。えび・かにアレルギーをお持ちの方は、昆虫を食べることによってアレルギー症状を引き起こす可能性がございますので、不安のある方は喫食をお控えください。(試される際は必ず少量ずつ様子を見ながらお召し上がりください。)
※甲殻類にはアレルギー反応がなくとも、昆虫のみ症状が出る可能性もございます。初めて昆虫を召し上がる際は、食物アレルギーの有無に関係なく慎重にお召し上がりいただくことをおすすめいたします。