2023年11月より焼菓子の販売単位・包装方法を変更いたします【実店舗・オンラインショップ】

周知の通り、物価高の影響でバターや卵・小麦粉をはじめとした製菓材料全般の価格が以前よりも高騰しています。
さらに包装資材(焼菓子のパッケージ・ギフト包装材)や品質保持剤(乾燥剤・脱酸素剤)なども軒並み値上がりを続け、従来の製造体制・パッケージング方法では現行商品の品質維持が困難となる懸念が生じてまいりました。

しかし、そもそも「昆虫」という原材料がかなり高価であることから、元より「ふつうの焼菓子」よりも割高な価格設定とさせていただいている都合上、実情を単純に反映した値上げは現実的には難しい(誰も購入しないような価格帯になってしまう)というジレンマを抱えておりました。実際のところ、現状でも余剰商品の廃棄(自家消費)といったロスは少なからず発生しています。

そこで、「実質的な価格の上昇を留める」「売れ残りによるロスや包装材類の消費を最小限に抑える」という2点に重点を置き、一部焼菓子の販売単位・包装方法を一新することといたしました。

包装方法・入数の変更(2023年11月~)

具体的には、これまで個包装の小さな焼菓子(サブレ・ビスコッティ・ショートブレッド・フロランタン等)は▼のような形態(1個包装あたり2個~3個入り/200~500円)で販売しておりましたが、

従前包装の焼菓子いろいろ(1袋1個入り~3個入り)
従前包装のサブレ(1袋2個入り)
従前包装のフロランタン(1袋1個入り)
※画像は6袋セットのギフトボックスVer.

今後は以下のように、1包装あたりの容量を4個~8個へと増やし、単価も【400~800円】に変更をさせていただきます。

サブレはサイズ変わらず1袋2個入り→8個入りへ/
フロランタンは1袋1個入り→ミニサイズ6個入りへ
※画像は6袋セットのギフトボックスVer.
ビスコッティはサイズ変わらず1袋2個入り→4個入りへ
※画像は2袋セットのギフトボックスVer.

結果として、単純に「1包装単位の価格」のみを見れば値上がりとなりますが、(1袋中の)焼菓子1個あたりの単価が下がることで、従来の価格で複数購入した時よりも少ない金額で多くの焼菓子を入手できるようになります。

※例1 アールグレイとプラリネの蚕ディアマン
 従前:1袋2個入り280円(@140円/個)
 今後:1袋8個入り650円(@81.25円/個
 同量(8個)のサブレを購入した時の価格差:-470円

※例2 へぼ(クロスズメバチ)のスパイスソフトクッキー
 従前:1袋4個入り500円(@125円/個)
 今後:1袋8個入り800円(@100円/個
 同量(8個)のクッキーを購入した時の価格差:-200円
 

作り手としては、1ロットでの製品個数(袋数)を減らすことで包装材類の消費数を削減すると同時に、在庫過剰による廃棄の抑制が期待できるようになります。

なお、包装材変更によるサイズ調整のため、一部商品は従来のものと形状が変わることがあります。ご了承ください。

個包装焼菓子の中でも、もともと1個のサイズが大きく分割できないもの(ヌストルテやハルヴァなど)は形状・価格の変更はなく、据え置きとなります。

アウトレット品の販売開始

上記の変更により、(1包装内の単価は下がるものの)全体的に買いにくさを感じる方もいらっしゃるかと思います。

そこで、元の低価格帯商品(200~300円台)の位置付けに代わる新たな取り組みとして、これまでは店頭に出していなかった

・焼き目の強くついたものやヒビ・カケのある商品
・形が少々いびつであったり小ぶりな商品
・カット時に発生する“はじっこ”

や、おいしさの期限が迫っている商品なども「アウトレット品」としてお求めやすい価格帯(100円~500円)で販売いたします。

大容量はいらない、少しだけ味見したい、自分用ですぐに食べてしまう、…などの理由で見た目や期限にこだわらないのであれば、ぜひアウトレットコーナーも併せて覗いてみてください。お好みにぴったりの掘り出し物が見つかるかもしれません。

こちらも11月以降の店頭・対面イベントで販売を開始いたします。
※オンラインショップでの販売はありません。

番外編:ロゴ表記の見なおし

商品価格に関係する部分ではありませんが、併せて表面のロゴシールの表記についても見直しを行います。

これまではブランド全体の統一感を出すために、昆虫使用・不使用の区別なく「ᴛᴏ̄ʀᴏ̄sʜᴀ」のロゴシールで統一しておりましたが、裏面ラベル(原材料表示)を見るまでその違いが分かりにくいという問題があったため、今後は

・昆虫使用商品に「蟲菓 mushika」のシール
・昆虫不使用商品に「ᴛᴏ̄ʀᴏ̄sʜᴀ」のシール(従前のまま)

を貼る形とし、より簡単に見分けがつくように改良いたします。

※記事上部の画像ではロゴシールの変更は反映されておりませんが、今月の店頭・オンライン販売分から徐々に移行してまいります。一部例外はございますが、基本的には上記の形で運用していく予定ですので、ご留意いただけますと幸いです。

これからも、昆蟲菓舗 灯螂舎をご愛顧のほどお願い申し上げます。
店主